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「ポッタリアン情報局」分室。 今後はこちらを中心に更新していきます。 原書購読奮闘記のログ、コメント、その他のコンテンツも順次こちらに移行する予定です。 各記事にコメントをつけられますので、ぜひ、どうぞ。 お待ちしております。
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巷(というか、マスコミのプレビュー評)の噂では、エンタテイメント性が増したと、概ね好評ともいえる2作目「〜秘密の部屋」。 実際に観ての印象は、とにかく息つく暇もない程の展開に2時間40分という長尺を感じさせないのは立派。 しかし、ある意味、前作「ハリー・ポッターと賢者の石」と比べ、薄くなったような気がしなくもない。 とにかく、考える暇もないし、感傷に浸る暇もない。 次々と展開する場面に振り回される。冗長さなど微塵もなく、面白いと言えば、面白い。 それをもって、エンタテイメント性が増したというのならば、そういうことなのだろう。

前作「〜賢者の石」では、原作からカットされたエピソードについては、いろいろマイナス面での意見があった。 ある程度コンパクトにまとめるためには、どこかカットしなければならない。 となると、あれはあれで最善を尽くしたとは思う。 それでもいくらか不満はある。 どうせカットするなら、もっと思い切って変更を加えても良かったように思うのだが、編集の段階で当初予定しなかった場面のカットもあったのだろう。 仕方がない。 そんなマイナス意見を意識したのかしていないのか、「〜秘密の部屋」では、かなり欲張りにエピソードを詰め込んだ。 大幅にカットされたのは、ゴーストたちの『絶命日パーティー』。 それ以外にも小さな場面はいくつも省略されているが、そこはうまくつないでいる。 月日の流れはこの際、無視、と言わんばかりに、次から次へと展開するのだ。 (「〜賢者の石」でもよくよく考えてみると月日の流れは無視されていた) しかし、こう早くては原作を読んでいないとチンプンカンプンではないだろうか。 読んでいなくても「〜賢者の石」がしっかり頭に入っていれば、大丈夫だろうか。 (「〜賢者の石」を観ず/読まずに「〜秘密の部屋」を観るのはかなり無謀だ。 しかし映画だったらそういう客もいるだろう。) 仮に「〜賢者の石」を観ていたとしても、内容はすでにうろ覚え、映画の予備知識もなしだったら、とてもストーリーについていけないに違いない。 その辺りは、「〜賢者の石」が世界歴代2位の興行成績をあげている強みだろうか。 とはいえ、映画の序盤は比較的丁寧にのんびりと描写されている。 前作「〜賢者の石」では、原作からカットされたエピソードについては、いろいろマイナス面での意見があった。 ある程度コンパクトにまとめるためには、どこかカットしなければならない。 となると、あれはあれで最善を尽くしたとは思う。 それでもいくらか不満はある。 どうせカットするなら、もっと思い切って変更を加えても良かったように思うのだが、編集の段階で当初予定しなかった場面のカットもあったのだろう。 仕方がない。 そんなマイナス意見を意識したのかしていないのか、「〜秘密の部屋」では、かなり欲張りにエピソードを詰め込んだ。 大幅にカットされたのは、ゴーストたちの『絶命日パーティー』。 それ以外にも小さな場面はいくつも省略されているが、そこはうまくつないでいる。 月日の流れはこの際、無視、と言わんばかりに、次から次へと展開するのだ。 (「〜賢者の石」でもよくよく考えてみると月日の流れは無視されていた) しかし、こう早くては原作を読んでいないとチンプンカンプンではないだろうか。 読んでいなくても「〜賢者の石」がしっかり頭に入っていれば、大丈夫だろうか。 (「〜賢者の石」を観ず/読まずに「〜秘密の部屋」を観るのはかなり無謀だ。 しかし映画だったらそういう客もいるだろう。) 仮に「〜賢者の石」を観ていたとしても、内容はすでにうろ覚え、映画の予備知識もなしだったら、とてもストーリーについていけないに違いない。 その辺りは、「〜賢者の石」が世界歴代2位の興行成績をあげている強みだろうか。 とはいえ、映画の序盤は比較的丁寧にのんびりと描写されている。

導入部では、ハリーが、前作の最後でハグリッドから贈られたアルバムを見ている。 このアルバムで、観客の気持をスーっと、前作の最後に戻すところがなかなか イキな演出だ。すんなりと「秘密の部屋」の物語に入っていける。 ハーマイオニーが「レパロ」の呪文でハリーの壊れた眼鏡を直すのは、1作目「〜賢者の石」で初めて会ったときと同じ。 原作によると、学校外で呪文を使ってはいけなかったのではなかったか、なんていうヘリクツは横に置いておいて楽しみたい場面。 キングクロス駅の駅員さんが「〜賢者の石」の時と同じ駅員さん(俳優さん)だというのも、やはり、ニヤッとしてしまう。 そして、後半にいくにしたがい、どんどん展開が速くなっていく。 一度の鑑賞ではついていくのがせいいっぱいだろう。 2回目に観賞した時は、原作のどこの場面が飛ばされるのか、次にどこの場面に移るのかということが頭に入っていたため、最初の時より映像を楽しめたように思う。

「〜賢者の石」では、ホグワーツに着いた晩、ハリーが窓際に座り、我が身に起きた環境の急変を一人想うシーンがあった。 そして『みぞの鏡』を前に両親を想うシーン、雪の積もる城の中庭でのペットのヘドウィグとのシーン。 そんな感傷に浸るようなシーンは、「〜秘密の部屋」ではバッサリカットされてしまった。 予告編には、ハリーがヘドウィグの湖畔でのシーンがあったが、本編ではなかった。 おそらく、『秘密の部屋』を開けた犯人として疑われハリーが孤立してしまう辺りのことではないかと思われるのだが、そこは、アッサリと表現され(うっかりしたら気付かない) 過ぎて行く。 映画では、ひたすら「秘密の部屋」の謎につきすすんでいくハリーなのだ。 おそらく、嫌疑がかけられなくても、積極的に謎につきすすんでいったと思われる、そんな雰囲気だ。

ジェットコースター展開だから、観る方に謎解きを考えている暇はない。 原作では、あーだこーだ悩みながら、遠回りしながら、『秘密の部屋』の謎の核心に近付いていったが、映画では悩んでいる暇はない。どんどん進んで行く。 専ら、冒険性重視、という感じだ。 クライマックスの『秘密の部屋』でのバジリスクとの戦いのシーンでは、原作にはない見せ場を作っている。 どう考えても、サラザール・スリザリンの顔の石像に登る必然性はないのだが、そのおかげで、ハラハラドキドキがプラスされている。 予告編では絶対に落としたように見えたグリフィンドールの剣、間一髪で持ち直していた。

前回は充分時間がかけらなかったという、CG など特殊効果がプラスされたシーンは、今回は格段に良くなっていた。 クィディッチ競技場での、TVゲームっぽい印象がなくなったのは、喜ばしい。 もっとも、いきなり試合中の場面に入っていくので、競技場全景をとらえるようなカットは少なく、単純には前作とは比較出来ない。 しかし、あの狭い溝をくねくねともの凄いスピードで蛇行しながら飛ぶ場面を作り上げるのはさぞかし、大変だったろうと想像する。 余談になるが、あのように編集してしまうのだったら、審判役のフーチ先生は映る暇がない。

CG製作に時間がかけられるのに気をよくしたのか、クィディッチ以外でも、多用している。空から眺めた街並から、ググーッとフォーカスしてプリベット通りのダーズリー家に至るオープニングの場面。 それから、ホグワーツ城を外観のシーンがたくさんあった。 どちらも、明らかに CG だか特殊効果だかの産物だ。 どんなにがんばってみたところで安っぽさ/嘘っぽさが残っているように思えてしまう。 前作が持っていた重厚感が薄くなったように感じられた。 どうせCGと、こんなヒネタ目で観るのは大人だけかもしれないが。 せっかく、素敵な古い建物がたくさんあるのだから、もう少しロケで撮った建物の映像を使っても良かったように思う。

前作でもロンはお下がりのローブだからつんつるてん、という設定が生かされて短めになっていたが、 2作目では、つんつるてんどころか着古して黒というよりグレーに近い色になっている。 最初は、ロンだけ、なぜローブの色が微妙に違うのだろう、と思ったのだが、よく考えてみれば、あれは着古し感だった。 どうせやるなら1作目からやって欲しかった。

さて、子役達。 もちろん、前作「〜賢者の石」から比べると、少しは大人びてきているのだが、 もっとも最近見たプレミアの映像と比べると、映画の中では、 まだまだ子供でかわいい。数ヵ月の差なのにねぇ… 「〜賢者の石」では、やはり、子供らしいわざとらしい演技でなかったと言ったら嘘になる。 そのわざとらしさもまたかわいかったのだが、今回の「〜秘密の部屋」ではずっと自然な演技になってきた。 共演者、スタッフとも慣れたのだろう。 安心して見ていられるし、より物語に入り込める。

ハリーのヒーロー性がでてきた分、ロンとハーマイオニーはどう活躍させるのだろう、と期待半分、不安半分で観た。 映画のハーマイオニーは、原作以上に魔法を駆使して場を収め、活躍している。 一方、ロンは、ひたすら情けないのだが…、そんな情けない役をクルクル替わる豊かな表情で見せてくれる。 前作と比べると、明らかにノッポになって、だから余計に頼りなさが情けないのだが、それを魅力に変えてしまっているのは、天分だろう。 空飛ぶ車に乗ってホグワーツ特急に追い掛けられるシーン、クモの大群に追い掛けられあわてふためくシーン。 いずれもハリー役のダニエル君よりずっと切羽詰まった表情を見せてくれて、緊迫感がリアルに伝わってくる。

「〜秘密の部屋」では、ハリーは大活躍である。 『アラゴグ』との対面の場面では、冷静沈着すぎる嫌いがあるが、ロンとの対比だろう。 最後のクライマックスの場面『秘密の部屋』では、一人で、敵に立ち向かう。 フォークスの応援はあるものの、よくわからないうちに勝ってしまった「〜賢者の石」の時とは違う。 一方、ダンブルドアとハリーとの会話には、いまいち深みがないように思えた。 ハリーは、組分けの件で悩みと迷いでいっぱいのはずであるが、表面的には意外とあっさりしている。 ダンブルドアを演じるリチャード・ハリスは、撮影中から体調がすぐれなかったという噂だが、納得行くまで、撮影をやり直すことができなかったのかもしれない。 そう思って見てしまうと、ダンブルドアの声が弱々しく感じられる場面もある。 ホグワーツの長としての威厳さ、偉大さが今一つ弱くなっているように思える。 そして、茶目っ気もイマイチだった。

エンタテイメント性が増したとはいえ、オーソドックスな起承転結にのっとって場面が展開しているとは言いがたい。 クライマックスの『秘密の部屋』での対決の後の、一連のシーンは、もしかしたら冗長に感じられるものかもしれない。

今回、全編を通じて、彩りを与えているのがケネス・ブラナー演じるロックハート。 原作以上に魅力的で面白いキャラになっている。 ロックハートの役作りにはかなり時間をかけたようだが、それだけのことはある。 主役のハリー達を出し抜かない程度に存在感を振りまき、いろいろやらかしてくれる。 文章と映像の表現の違いからくることなのかもしれないが、映画では、どうしようもないのだけれど、憎めないキャラに仕上がった。 当初はヒュー・グラントの名前が挙がっていたが、スケジュールの都合か何かでダメになった。 それでも、ヒュー・グラント演じるロックハートを惜しむ声があちこちから聞こえてきたが、この映画を観てしまったら、ケネス・ブラナー以外のロックハートは考えられなくなってしまうのではないだろうか。 (もちろん、ヒュー・グラントだったらまた彼なりのロックハート像が出来上がったとは思うが、それはそれ、これはこれ) 「〜秘密の部屋」限りのキャラということで、思いっきり羽目を外させることができたこともあるのだろう。 おまけ映像では、その後(?)のロックハート先生まで見ることができる。 エンドクレジットロールの後におまけ映像がある、という話を聞いたとき、間違いなくその後のロックハート先生だろう、と思ったがその通りだった。 (それ以外考えられない) ほんとに良い味を出している。

予告編には、ハリーとロンが眠らせたクラッブとゴイルを引きずる場面があるが、本編ではなかった。 その他、勝手に脳内補完(!)しながら観ていたが、どの場面も予告編や事前に流出したプロモ写真などで観たものばかり、という印象。 予告編だけで何種類もあるし、ネット上には、公式だか非公式だかわからないが、一部の映像が公開前から流出していた。 映画の公開が近付くにつれて、あまり積極的に見て回らないようにしていたつもりだが、すでに予習を済ませた上で映画を観ているような気分だった。 ハリーとロンの乗る車がホグワーツ特急に追いかけられるのは、原作にはない映画オリジナルだが、予告編の中にもあった映像だ。 予告編にあったので、展開がすぐに読めてしまったが、もし予備知識なしに見たら意外性が増してもっと面白かったのではないかと思う。 (この空飛ぶ車のシーン、どうしても「Back To The Future 2」を連想してしまうのだが、私だけだろうか。) 逆にいうと、予告編は本当においしいシーンを詰め込んでいると言える。 本も読んでいるので今更意外性を期待するのは間違っているのかもしれないが、事前流出はほどほどに…。 (自分で見ないようにすればいいのだが、そんな無茶な…)

ところで、フリットウィック先生ですが、エンドクレジットで大きく名前が出ていたわりには、最後の宴会のシーンで同席していたくらいで、今回セリフもなかったような…。

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