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「ポッタリアン情報局」分室。 今後はこちらを中心に更新していきます。 原書購読奮闘記のログ、コメント、その他のコンテンツも順次こちらに移行する予定です。 各記事にコメントをつけられますので、ぜひ、どうぞ。 お待ちしております。
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スネイプは学生時代に、リリーに向かって「マグル生まれ」と暴言を吐いている[5巻]、また死喰い人であった<[4巻]ことからセブルス家は純血のようです。
純血魔法族でもウィーズリー家のようなマグルに好意的な家系もあれば、
マルフォイ家のようにマグルを良く思わない家系もあります。
「マグル生まれ」という暴言が出てくるくらいですから、
セブルス家の考え方はマルフォイ家に近いのでしょう。
(ブラック家に近いとも言えるのかな?)


さて、スネイプがハリーに辛く当たるのは、
ハリーの父親ジェームスにされた仕打ちが原因とされていますが、はてさて…。
父子とはいえ、ハリーとジェームスは別の人物。
ジェームスに意地悪されたからって、息子のハリーに仕返しするのはあまりに大人気ない行為です。
スネイプは、ダンブルドアがホグワーツの教師として迎え寮監まで任せている人物。
単純に考えれば、父親にされた意地悪の仕返しをその息子にするような人物は、とても適当とは思えません。
スネイプのハリーに対する意地悪に対しては、ダンブルドアはどちらかと言えば見てみぬふり。
多少は仕方が無いと思っている様子。
魔法界ではそんなものなのかもしれませんが、マグルの教育界だったら絶対問題ですよね。


実は、ハリーが魔法界のヒーローのように扱われるのが面白くない、ことがハリーいじめのより本質的な
理由かもしれない、なんて思うのですがどうでしょう?
知ったかぶりをする傾向のあるハーマイオニーにも、最初から(ハリーがハーマイオニーと親しくなる前から)
かなり厳しい、というか冷たい態度をとっています。
表向き、ハーマイオニーの態度を気に入らない、としていますが、実は彼女が「マグル生まれ」ということが
本質かも。
(それだとしてもマグル界だったら問題だと思いますが)


一方、マルフォイびいきなのはやはり純血思想からくるものではないかと思われます。
例え生徒に対してであって、恨みや妬み、えこひいきの感情を持ってしまうことは
しょうがないことだと思いますが、教師たるもの、
それをあからさまに見せてしまうのはどうかと思いますね。
(マクゴナガル先生も自分が寮監を務めているグリフィンドール、特にクィディッチ・チームに対しては、
ひいき気味なのがミエミエですから、魔法界はそういうものなのかもしれません。)


さて、そんなスネイプですが、ヴォルデモートに操られたクィレルの企みからハリーを助けています。
そして、その企みが再び繰り返されないよう阻止しています。[1巻]
危うく死ぬところをジェームスに助けられた[1,3巻]その恩返しということになっていますが、
むしろハリーを救う、というよりヴォルデモートの企みを阻止する、
といった意味合いが強かったのではないでしょうか。
スネイプは闇陣営から寝返っています。
その辺の経緯はまだ明らかにされていませんが、寝返った現在、
ヴォルデモートを良く思っていないのは確か。
むしろ、ヴォルデモートが混血であったことを知って、ひどく嫌うようになった、とも考えられます。


あとスネイプについてわかっていることは、
ルーピン、シリウスについても嫌悪していること。
シリウスは、いじめに関してはジェームスとグルだったので無理もないでしょう。
グルというよりシリウスはジェームス以上だったかもしれません。
そもそも、シリウスのスネイプに対する企みがあって、それはあまりに危険すぎるというのでジェームスが、
スネイプを助けることになったのですから…。[3巻]
スネイプは疑いの晴れていないシリウスを捕まえようとやっきになっていたのも無理はありません。
内内で疑いが晴れた後も、シリウスとは相変わらずでしたしね。
では、ルーピンは?
ルーピン自身は、スネイプに対するいじめに直接手を下してはいないようです。
とはいっても、ルーピンはジェームスやシリウスと仲が良くて、
目の前でいじめを見ていても止めなかったのも事実です。
また、シリウスの企みとはいえ、ルーピンが狼人間だったからスネイプは命の危険にさらされたのです。
ルーピンが教師としてホグワーツに就任している間、協力しながらも、
一方で生徒に遠まわしに警告しています。
ある意味親切なのかもしれませんが、なんかこう親切っぽくみえないのは、
これはもうスネイプの性格でしょうか。
やはり、狼人間に対する嫌悪というか、ルーピンに対する嫌悪も並々ならぬものがあるのでしょうか。


狼人間になってしまう時の発作(と言っていいのかな?)を抑える薬を、スネイプが作っている、
というのは皮肉です。
ルーピンのためというより、狼人間に殺されかけた自分のために、薬を作ったのかもしれません。
その薬が、ルーピンをホグワーツで就労させるための助けになってしまうとは…。


スネイプが、シリウスやルーピンに対して非常な嫌悪を持つ原因は理解できます。
ジェームスに対しては嫌悪と恩の両方を感じている、という複雑な状況です。
でも、その気持ちをあからさまに息子のハリーにぶつけるというのは、やはりあまりに大人気ないです。
そしてそんな態度をとる人物が、教師を務めているホグワーツって…。
「ダンブルドアは偉大か?」にまたまた疑問を投げかけるような話題になってしまいました。


スネイプに注目して、キャラクター造形としてどうでしょう?
いまいち、筋が通っていないように思います。
あくまでも主人公ハリーの目から見た周辺キャラとしての位置づけ。
主人公に意地悪するキャラ、
一番疑わしいと思われた人物が実はそうでないという意外性(物語としての効果)、
悪意があると思っていたのに実は悪意ばかりでなく善意も持ち合わせているという意外性(物語としての効果)、など。
でもそんな都合の良いキャラがそうそういるわけがないのです。
スネイプというキャラそのものを見た場合、随分と矛盾をはらんだ人物(キャラ)として見えてしまいます。


今後、6,7巻でもっと納得のいくつじつまの合う説明がなされるのか、大いに期待したいところです。

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