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組み分け帽子の新しい歌が聴ける、
というのはネタバレ情報として広く噂になっていたことです。
組み分け帽子の歌は毎年違うので、それが、物語で省略されない、
くらいに思っていたのですが…、
今年の組み分け帽子の歌は意味深です!!
もちろん読者だけでなく、ハリーたちも不審に思います。
一方、一年生のお迎えに来なかったハグリッドのことも心配。
ダンブルドアから直々のミッションをもらっているんだよ、
なんて想像するのは読者も同じですが、今年の「魔法生物飼育額」の教師として
グラブリー・プランク先生が紹介されると、そんな楽観的なことは言っていられません。
ちなみにグラブリー・プランク先生は、一時期代理で来た先生ですね。
ルーナ・ラブグッドが言うには、レイブンクローでのハグリッドの評判は
決して良いものではなさそうです。
ハリーたちがハグリッドを支持するのは、えこひいき的要素がなくもないですから、
一般的に、先生としての評価はそんなものだろう、とは思いますが。
そして、新しい「闇の魔術に対する防衛術」の先生が紹介されます。
どうやら魔法省から乗り込んできたこの女教師…ひょっとして、ダンブルドアを
見張るために送り込まれてきたスパイかも…そんな雰囲気です。
「闇の魔術に対する防衛術」の新教師には良い意味で期待をしたかったのですが、
早くもトラブルの予感。
そして、またハリーは孤独感を味わうことになります。
ハグリッドのこと、新しい先生のこと、親友と話したいことはいっぱいあるのに
(話したからって解決するわけではないのですが)、
ロンとハーマイオニーは一年生を寮に連れて行く、という監督生のお仕事。
ハリーは近道を通って寮に先回りをしたのはいいものの、新しいパスワードを
知らず入れない…。
そこへ現れたのがネビルで、なんとパスワードを知っていた!(笑)
ホッとするはずの寮で、ハリーはまた嫌な思いをします。
ここまでくるといいかげん可哀想になってきました。
シェーマスのお母さんは、シェーマスが今年ホグワーツに行くのを
嫌がったというのです。その理由は、ハリーがいるから。
つまり、ヴォルデモートの復活を信じていない、信じようとしないのです。
トーマス・ディーンはマグル出身なので、両親はそんなことに興味がない。
そんなこんなの言い争いにロンまで加わって、
心地よいはずの寮は険悪な雰囲気に…。
好奇の目にさらされる、というのはハリーの運命みたいなものですが、
今年のハリーの立場もなかなか難しいものになりそうです。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人組のバランスが、成長するにしたがって
どうなるか、というのは、一読者として興味がありました。
女の子一人というのはティーンエイジャーとしてなかなか難しい仲良しグループかとは
思っていたのですが、監督生、という要素がこのバランスに影響するとは
まったくの予想外でした。ローリングさんの手腕に脱帽。
翌朝、シェーマスは誰よりも早く起きて寮を出て行ったようです。
早く誤解が解けて仲直りして欲しいものです。
ハーマイオニーによると、ラベンダーも「信じていない」派。
グリフィンドール生でさえこんな感じですから、校内での
ハリーへの風当たりは決してよくなさそうです。
ハーマイオニーは組み分け帽子の歌を「警告」と言っていましたね。
まぁ、そういうことになるのでしょうか。
一方、談話室には、双子のたくらみによる掲示が張り出されます。
ハーマイオニーは「監督生としてやめさせなきゃ」と言い出しますが、
ロンは触らぬ神にたたりなしを決め込みたい様子(というかロンも実は面白がってる?)。
当然ハーマイオニーは面白くない。
ハーマイオニーもロンも双子がジョークショップへの資金を持っているらしいことに
勘付きますが、ハリーはあわてて話をそらします(笑)。
双子は卒業後、いえいえ卒業前からの進路として真剣にジョークショップ経営を
考えています。
ロンの希望の、闇祓いもいいかも、というのはかなり意外な感じ。
これは夏休みに影響を受けた可能性大ですね。
ハーマイオニーは、やっぱり奴隷解放ですか?
もう少し考え方を変えていくとは思いますが、いずれにせよ、
一人でもがんばっちゃうタイプかも。
明るい話ばっかりではないですが、それでも、チョウ・チャンに
出会うとドキドキしてしまうハリーです(笑)。
オリバーが卒業したので、グリフィンドールのクィディッチのキーパーが
空いています。新キャンプテンはアンジェリーナ。
試合前のキャプテンの激励演説はオリバーよりアンジェリーナの方が
短い(?)だろうなんて想像するハリーが、また面白い(笑)。
そして、授業の方はというと、ロン曰く「最低の月曜日」のその中身は、
「魔法史」「魔法薬学」「占い学」「闇の魔術に対する防衛術」。
「魔法史」は相変わらず。とはいえ、今までどおり、ハーマイオニーのノートを
写す、というわけにはいかなさそうな気配。
「魔法薬学」でも相変わらずのスネイプ先生のハリーいじめ。
お昼休みには、再び、ハーマイオニーとロンが口論を始めたところでハリーの
怒り爆発。が、逆に、八つ当たりはよせよ、と言われてしまうハリー。
日頃うなされている悪夢のこと、ヴォルデモートの復活を信じてくれない人々、
監督生になったロンへの嫉妬、チョウ・チャンのこと…、そして、
将来への不安、いろいろなことが思うようにならずハリーは
イライラしている…難しいお年頃です。
そんなハリーをますますいらつかせるようなのが次の授業「占い学」。
よりによっても夢占い。
ロンは、みた夢なんか忘れちゃったよ、という調子ですが、
ハリーは自分が日頃うなされている悪夢は忘れたくても忘れられない。
そんな悪夢にうなされていることを他人に知られたくない。
なのに、夢日記をつける宿題を言い渡され憂鬱。
そして極め付けの「闇の魔術に対する防衛術」。
これが退屈きわまりなく、ただ本を読むだけというやり方に反発して
生徒達が「実習はしないのか」と先生を質問攻めにします。
この質問に対する先生の答が凄い。
現実に闇の魔術に出会うことなどまず考えられないので、
この授業では理論だけやる、と。
もう「闇の魔術」は死語なんですか?(苦笑)
当然、ハリーの怒りは爆発です。当たり前ですよね。
ハリーが、数ヶ月前に体験したことを考えると、やりきれない思いがします。
ハリーは、あらいざらいぶちまけますが、先生は一言、「それは嘘です」と。
シンプルな一言だけにもの凄くインパクトありません?
それにたてついたものだから、グリフィンドールは減点されたうえ、
ハリーは罰を受ける羽目になったうえに、マクゴナガル先生の所に行くよう指示されます。
感情的には、ここで、マクゴナガル先生になんとかして欲しい、と思うのですが、
現実はそんな単純ではありません。
マクゴナガル先生は冷静に「賢くなりなさい、バカなことはおやめなさい」と。
アンブリッジ先生の素性に察しがついているのならば、うまく立ち回れ、ということ。
当然ハリーは面白くないのですが、マクゴナガル先生の言うことの方がごもっとも。
もっと大人にならなきゃね>ハリー。
しかし、賢く立ち回る、といってもそう簡単に行くかどうか…。
暗雲たちこめたるって感じです。
さて、ホグワーツに出発です。
シリウスまで黒犬に変身してキング・クロス駅でのお見送りに同行。
みんなの反対を押し切って同行したのですが、
ウィーズリー夫人にもっと「犬らしく振る舞いなさい」と怒られる始末。
でも、シリウスが同行しなくても、ムーディにルーピンにトンクスが
ウィーズリー兄弟とハリーとハーマイオニーの見送りに来ていたら、
不自然ではありませんか?
そんな目立つことをして大丈夫なのでしょうか。ちょっと心配。
いつものように空きコンパートメントを見つけて一緒に座ろうと思った
ハリーですが、ロンとハーマイオニーは監督生なので、まずは、監督生用の
コンパートメントに行かないといけないとのこと。
悪夢でもうなされましたが、ここでまた嫉妬心やら疎外感やらをハリーは感じるのですね。
ちょっと可哀想な気もするけれど…、それって昨年までのロンの立場に近いわけで…。
で、喧嘩絶好状態になったものの、結局ロンが折れるような形で仲直りに
至ったので、ハリーはロンの気持ちを理解したとは言い難いんですよね。
そのツケが今ごろ回ってきた、といったところでしょうか。
仕方なく、ハリーはジニ−、ネビルと一緒にルーナ・ラブグッド(Luna Lovegood)という
ちょっと変わった女の子と同席することになります。
ネビルはまたいろいろやらかしてくれる上に、
このルーナっていう子も相当変わっています。
雑誌を逆に読んでいるのは何か意味があるのでしょうか?
章のタイトルになっているくらいですから、この女の子、
きっと後で何かに関わってくるに違いありません。
予想できたことですが、スリザリンの監督生はマルフォイ。
ハリーはますます落ち込みます。
ロンは、監督生の特権でクラッブとゴイルに罰を与えてやる!と息巻き、
早速ハーマイオニーにたしなめられます。
監督生マルフォイの鉾先はやはりハリーでしょうか。
学園生活も穏やかではなさそうな気配ですね。
ホグズミードに着き、ハグリッドに再会できると期待するのですが、
一年生のお迎えにきたのはハグリッドではありませんでした。
いったい何がどうなっているのやら…。
そして、ハリーは、上級生用の馬車が馬に引かれているのを初めて見ます。
ところが、ロンはその馬が見えない様子。
そして、不思議な女の子、ルーナには一年生の時から馬が見えていたといいます。
再び謎が増えた章でした。
ハリーは、ロンのパパと魔法省にお出かけ。
ハリーが夏休みに禁止されている魔法を使ったことでヒヤリングされるのです。
魔法省ってロンドンにあるんですね。
地下鉄に乗って、魔法省に行くなんて、なんだか不思議な感じです。
もちろんロンのパパはいつもは『姿現し』で出勤で、
「実は正面玄関(?)から入ったことがないのでよくわからないんだ」という
パパさんがあまりにも、らしくて(笑)、微笑ましいです。
魔法省というとクラシックな雰囲気を想像していたのですが、
クラシックというよりむしろかなり現代最先端的。
ハリーが来客バッジをつけて入るなんて、まるで、
お役所というより一般大企業みたいですね。
入り口ホールではしっかりセキュリティチェック(?)されます。
中も近代的高層インテリジェントビルを思わせる雰囲気。
私の想像と違ってすっごい違和感。
この妙に現代フィクションっぽいところが魔法使いの物語として
ハリーのシリーズが斬新なところかなぁ、と感じます。
(古くさいタイプの魔法使いの物語しか知らないので…苦笑)
でも、杖の検査はなんとなくクラシックな雰囲気かも。
ヒヤリングの時間までまだ間があるというので、のんびりしていると、
なんと、場所と時間が変更になったという情報が…!
「今朝、ふくろう便で変更を伝えたんだ」って、なんだか
とっても悪意を感じます。ヤナ感じ〜。
かなり早めに来ていたのがせめてもの救い。
といっても既に遅刻なので大慌てで、その場所に向かいます。
魔法省については別ページを設けました。
未成年が規則を破っちゃった、ということなのですが、
そのヒヤリングとしてはかなり仰々しいその場所。
ハリーがペンシーブで見たことのあるあの場所です。
ヒヤリングというより、公聴会か裁判かのようで
そんな場所設定にも悪意を感じます…。
魔法省大臣のファッジが自らお出まし。もちろんその補佐官のパーシーも。
なんだか複雑な気分です。
そして、ダンブルドアも。
ヒヤリングが始まると、ファッジ vs. ダンブルドアという構図がくっきり。
問題の焦点は、ハリーが魔法を使ってしまったか否かではなく、
なぜディメンターがマグルの街に現れたかに移ります。
そりゃそーだ。
ディメンターが本当にいたのならば、ハリーが魔法を使ったのは正当防衛ですから。
が、魔法省はディメンターが現れたことを認めたくない。
ディメンターはすべて魔法省の管理下にあることになっているからです。
ダンブルドアは、フィッグばあさんを証人にします。
魔法省と関係のない誰かがディメンターを操ったのか、
あるいは、魔法省に関わる誰かがディメンターを操ったのか…。
いずれにしても、魔法省の立場はよくないわけです。
フィッグばあさんの証言のおかげで、ハリーの魔法は正当防衛、
ということに落ち着いたようですが、当然、魔法省側は面白くありません。
それは予想されたことですが、ヒヤリングが終わると、
ダンブルドアも、ハリーに一言も声をかけず去っていってしまいます。
え?って感じ。
さて、ハリーは、守護霊を作り出すパトローナスだけでなく、
ルーモス(灯りを点ける)も使っています。
ルーモスを使ったことにはまったく触れられませんでした。
このルーモスは、一年前、ハーマイオニーもクィディッチ杯の時の
ダーク・マーク騒ぎで森に入ったときに使っています。
どうやら、ルーモスは、法律で禁止されている魔法にはあたらないようですね。
魔法というより、杖の機能なのでしょうか。