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「闇の魔術に対する防衛術」はなかなか過激な授業を展開をしていきます。
一癖ある先生ならでは、という感じですが、ダンブルドア先生もその方針には賛成だとか。
というよりもそういう授業ができるムーディをわざわざ招いたようです。
きっと後で役にたつのでしょう、ハリーにとって。
そして各科目で出されるどっさりの宿題。
大変そうです。
一方、ハーマイオニーは、屋敷しもべ妖精の差別に対して活動を起こし始めます。
ホグワーツでの食事は、いつも魔法でどこからともなく現れるのですが、ちゃんと調理場があって、そこではたくさんの屋敷しもべ妖精が作っているとのこと。
魔法を使っているのは、調理場から大広間に持ってくる配膳だけのようです。
ロンの兄さんのフレッド&ジョージが、食べ物をいつもグリフィンドールの談話室に持ってくるので、調理場があるのだろうとは思っていましたが、屋敷しもべ妖精が無償で働いていたとは!
この差別問題に関して、最終的にはなんらかの形で収束するのでしょうけど、どのような形で結論に持って行くのかこれまた興味深いです。
占い学ではホロスコープを教えているのですね。
トレーロニー先生の趣味に合わせて、ちょっと非劇的な解釈をする、というのには
笑ってしまいました。
授業が始まれば、やはり注目は「闇の魔術に対する防衛術」。
どうやら今年もまともな授業が受けられそうですが、新しいムーディ先生は一癖あるところが、どういう役割も持つのか、どういう結果を招くのか興味あるところです。
しかし、ホグワーツへ出発する朝のウィーズリー家のドタバタ…というか実体は魔法省でのドタバタですが…がこんな所につながる伏線だとは思いもしませんでした。
毎年、何かしらあるため、ハリーが上級生として組分けを見るのは初めて、というのがなんとなく不思議でありますが、毎年、毎年、つまり毎回、毎回、組分けの描写があったら、それはそれでうっとうしいです。
お騒がせなハリーのおっかけファンの下級生の弟がホグワーツに入学。
今年は、兄弟で何かやらかしてくれるのでしょうか。
さっそく弟は湖に落ちて、化け物に捕まりかけたようです。
ホグズミード駅からホグワーツ城までは、「〜賢者の石」の印象では湖で隔てられているかのようですが、陸路もあります。
新入生が湖をボートで渡るのは儀式なんだそうで、それならば、湖はそんなに大きいものではないのかもしれません。
大きなものだと思っていました(苦笑)。
さて、今までのは序章でようやく物語のスタートラインという感じになりますが、今年は、クィディッチがなく、魔法学校の三校対抗トーナメントが開催されるという予想外…というか予想できるわけがない展開になりました。
毎度毎度クィディッチで盛り上げるわけにもいかないでしょうし、クィディッチでグリフィンドール優勝というのは、3作目で達成されたので、品を替えたのでしょう。
いよいよ、ホグワーツへ出発する日がやってきて出発です。
ウィーズリー一家と一緒に行く以上、物静かに行くなんてことは不可能ですが(笑)、朝からドタバタです。
一日中、雨が降っているのは何かの伏線でしょうか。
これからの1年の暗さをなんとなく暗示しているような気がしてなりません。
暗いかどうかはともかく、暗示されるまでもなく、意味深なセリフなどから、今年は何か違うということはわかります。
それから、クィディッチカップの会場に続き、ホグワーツ城の存在がどうしてマグル達にばれないようになっているかなどの説明が初めてなされます。
読者の素朴な疑問に対する回答が、いくつかちりばめられているように思うのですが、やはりこれは4作目だからでしょうか。
おそらくこの4作目は、構想はそれ以前にあったのでしょうが、1作目が世に出て大ヒットされている中で執筆されていたものだと思われるからです。
魔法使い only の世界が、魔法によりマグルには見えなくなっている、というのはある意味わかりやすいですが、4次元空間にあるようなイメージを持っていた私には、ちょっと肩透かしな種明かしでした。
それに、ホグワーツ以外にも世界各地に魔法学校があるというのも、なんだか…。
ダンブルドアの存在が急に小さく思えてきてしまいます。
ということは、それに匹敵する力をもつヴォルデモートもしょせん、英国の魔法界で恐れられている存在にすぎない…ってこと?
いえ、そこまで物語では言っていませんが。
魔法界での国境がマグル界での国境と同じようなのも不思議といえば不思議です。
マグル界の国堺が変化するたびに、魔法省も編成を変えているのでしょうか。
種明かしされたら、種明かしされたで、またまた読者の素朴な疑問が増えてしまいそうです。
読者的には謎が提議されただけの事件でしたが、魔法省では大混乱です。
話はずれますが、魔法の世界というと、王様や女王様がいて…というのが定番ですが、ハリーの世界では、魔法省というお役所がある所が面白いです。
役人でない癖に役人を動かすマルフォイ氏のことなど、現代社会を皮肉っているのでしょうか。
ホグワーツを卒業して魔法省に就職したパーシーはかなりキャラが変わってしまったように感じるのですが、優秀な優等生が社会に出た時に、意外に役に立たない、というのを、これまた皮肉っているのでしょうか。
ホグワーツの監督生時代は、頭はいいみたいだけど、ちょっと融通きかないかな?
くらいの印象だったのですが、かなり融通効かないタイプのようです。
ストーリーの場がウィーズリー一家に移ってからというものの、登場人物がやたらと多いので、主要キャラでその場にいるはずなのにセリフがまったくない場合が多々見受けられます。
いったい何しているんだろう?と想像するのも読書の楽しみのうちかもしれません。