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ハグリッドは、「魔法生物飼育学」の授業のプランをあれこれと考え
張切っている様子ですが、逆にそれが心配。
過去にマルフォイがバックビークにかまれた件がありますから、
些細なことが挙げ足取りにならないとも限りません。
ハリーとロンが、たまった宿題を片付けるのに忙しい日曜日、
ハーマイオニーは、アンブリッジにスキを与えないための
魔法生物飼育学の授業計画のためハグリッドを手伝います。
ハグリッドの授業で、ハリー達は禁じられた森に入ります。
アンブリッジはいつものようにクリップボードを持ってやってきます。
ハグリッドの訛りに対して「正しい英語をしゃべれない」など逐一チェックが入り、
雲行きはよくありません。
まさに心配した通り予感適中という感じ。
アンブリッジはトレロ−ニ−先生も厳しくチェックしていましたが、
監査役という権力をふりかざして、今後、どんな手に出るのでしょうか。
気になるというか心配というか。
このアンブリッジには最後にギャフンと言ってほしいですが、この巻でそうなるか
どうかはちょっとわからない雰囲気ですね。
クィディッチ・チームから外されたハリー達に代わって、別の選手が選ばれたことも
予想されたこととはいえ、ハリーにとってはショックな事です。
ジニ−ちゃんがシーカーとは驚きました。
ウィーズリー家は、クィディッチでもなかなか優秀な家系なんですね。
ハリーとチョウの関係も微妙な動きがありました。
DA が終った後、二人で少々話す時間があったのです。
でも、その後のハーマイオニー「キスしたの?」なんてそんなストレートに
聞かなくたっていいじゃないですか。
ハーマイオニーはすべてお見通し、といった感じですが、この辺の微妙な感情の
描写はもうひとひねり欲しいように思います。
あまりにも当たり前、というか予想通りの描写ばっかりなので。
そしてハリーは夢をみます。
他愛のないとも言えるイメージが突然、鮮烈でリアルなイメージに変わります。
ウィーズリー氏が血まみれ(?)で倒れているのです。
ルームメートはうなされているハリーに気付き、結局、マクゴナガル先生を呼んできます。
この章のハグリッドの授業で、10章の馬車をひく馬の謎が解けます。
死を見たものしか、その馬を見ることができない…つまり、ハリーは
セドリックの死を、見たことにより、馬を見ることができるようになったのです。
赤ちゃんの時に両親の死を見ているはずですが、これは自身の記憶として
残っていないので影響を与えないのでしょう。
(交通事故で亡くなった、とずっと信じていたくらいですから)
…でも、ちょっと待って下さいよ。
それだったら、前回、ホグワーツから夏休みに家に帰るときに見えるようになったはず。
これについては、ローリングさんが5巻出版記念講演で答えています。
帰るときに見えるようになってしまうと、それについての謎解きが先送りになってしまい、
あまりよろしくない…。
そこで、死を見て、それを徐々に実感するにつれて、見えるようになってくる、
ということにした…、のだそうです。
ちょっと苦しいような気もしますが、身近な人の死の哀しみ、というのは、
後から徐々にじわじわとくるものです。それを考えると、妥当な設定かと思います。
DATE: 07/10/2003 00:00:00 AM