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「ポッタリアン情報局」分室。 今後はこちらを中心に更新していきます。 原書購読奮闘記のログ、コメント、その他のコンテンツも順次こちらに移行する予定です。 各記事にコメントをつけられますので、ぜひ、どうぞ。 お待ちしております。
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クィディッチ観戦の為に宿泊するのは、マグルのキャンプ場。
既に大勢の魔法使い/魔女でごったがえしているわけで、キャンプ場を経営しているマグルが勘づかないわけないのですが、そのたびに忘却術をかけられているのはちょっと可哀想な感じです。
マグル式にトライしてみると表向きは装いつつ、また挑戦しつつ、表から見えない所は魔法バリバリなのが、実にロンのお父さんらしいです。
キャンプ場にはホグワーツの学生(卒業生)がたくさん来ていて、固有名詞(名前)のオンパレード。


クィディッチの世界選手権だから当たり前とも言えますが、ハリー・ポッターの物語に国際色がこれだけ色濃く出てくるのは初めてです。
この国際色が、最初から構想にあったことなのかどうか気になるところですが、…あったのでしょうね。
これまでが、英国風の中に閉じていて、そのヨーロッパ的雰囲気が魅力の一つであっただけに、違和感を感じました。

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クィディッチ世界選手権の会場に出発するのに、上級魔女/魔法使いは空間移動(Apparate)姿現しできるのですが、ハリーたちはまだできません。
そんなハリーたちのために、早起きして、一緒に移動するロンのお父さん…。
健気(?)です。移動する、といってもまったくのマグル式ではないところが、
魔法界らしいです。


舞台は、ハリーにとって心地よいウィーズリー家に移ります。
お兄さん達のビルとチャーリーもワールドカップ観戦の為に戻ってきているのでハリーの出る幕はありません(苦笑)。
ハーマイオニーもここで合流なんですが、残念ながら出番は少ないです。


ウィーズリー家の描写というのは、魔法使いの生活をかいま見る貴重な場面です。
マグル世界にはない突拍子もない部分と、魔法使いなのになんで魔法で解決できないのだろう思わせる部分のミックスです。
「ハリー・ポッター」の世界で繰り広げられる魔法というのは、それほど便利なものではないことが、特徴だと思います。
それ故、魔法使い達の生活や、魔法学校での生活は、かなり人間世界に近いイメージなのです。そこにハリー達登場人物に等身大の部分を感じられるのが、この物語を身近にしているかと思います。


ウィーズリー家で繰り広げられる光景は、いつもの通りと言えるものなのですが、大人の会話には要注意。
1章で漂っていた不穏な雰囲気をちょっと思い出させます。
また、1章での話とここでの会話の内容が一致することから、第1章での出来事はハリーが勝手にみた夢ではなさそうです。
まるでサラリーマンのお父さんやお兄さん達が話すような会話が繰り広げられているのは、これまた今までの魔法界とは一味違う「ハリー・ポッター」特有の世界だと思います。


2,3作目では比較的少なかった、言葉遊びが章タイトルになっているのが嬉しいです。
これは頭韻をふんだお遊びですよね。
正確な発音はわかりませんが、なんとなく面白い響きだということは感じます。


さてさて、退屈なダーズリー家を出発するために、ハリーはお迎えを待ちます。
正装…つまりきちんとしているところ見せたい、という見えっぱり故ですが…して待つバーノンおじさんには笑えます。
ハリー側から読んでいると笑ってしまう場面ですが、ダーズリーさん達というのは特別おかしな人達ではないのですよね。
表向きばかりとりつくろって、自分の子供にはベタベタに甘い…、そんな大人、程度の差はあれ、どこにでもいそうです。
視点を変えて見てみると、ダーズリー家というのは誇張されて描かれているとはいえ、とても現実的な一面を持っています。


最大の感心ごとは、ウィーズリーさん達がどのようにしてやってくるかということ。
マグル式で来てくれればいいのですが、例のフォードアングリアは無くなってしまったので、どうなることやら、とハリーは気をもみます。


ウィーズリー登場からは、コチコチのマグルであるダーズリーと、純潔魔法族のウィーズリーの対比の面白さです。
ハリーは、何事もなく平穏に旅立てるわけはないのです。


ダーズリー家での騒動は、手紙から始まります。いつかと同じように。
手紙といっても、ホグワーツからでなく、ウィーズリー夫人からです。
魔法使いの一家から手紙が届いた、なんていったら、それだけでダーズリー家ではパニックです。
しかも、表面ほとんど切手に覆いつくされていたなんて!笑えます。
笑ってしまいました。
ペチュニアおばさんはともかく、バーノンおじさんにとっては、魔法使いの姉なんか持った女性と結婚したための不幸と言えるのかもしれませんが、これが夫婦喧嘩に発展しない所が不思議と言えば不思議。


手紙は要は招待状なのですが、親レベルで話を通すことができるのならば、そうした方が良かろう、という形式的なものです。
マグル式で送って来たのは、相手に合わせる、という配慮。
しかし、ウィーズリー一家は生粋の魔法使い一家です。
やはり、相手の立場にたって文章を書いていない(言葉を選べない)ところがこれまたおかしいです。
形式的な手紙とは別に、フクロウ便で、ロンからも手紙が送られてきます。
許してくれても、許してくれなくても、とにかく迎えに行くからね、にはこれまた大笑いです。


しかし、ハリーに意地悪してやりたいバーノンおじさん。
招待を受けて、ハリーを厄介払いするより、ダメ!と言う方を選ぶなんて…!
でもそこはハリーがうまく切り抜けます。

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