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「ポッタリアン情報局」分室。 今後はこちらを中心に更新していきます。 原書購読奮闘記のログ、コメント、その他のコンテンツも順次こちらに移行する予定です。 各記事にコメントをつけられますので、ぜひ、どうぞ。 お待ちしております。
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スネイプに口止めされていなくても、おそらくハリーは自分が見てしまった
過去のイメージを誰にも話せなかったでしょう。
いくらからかうといったって度が過ぎる…、お父さんは立派な人ではなかったのか、
と思い悩みます。そう、こんな時、相談にのってほしいのはシリウス!
でもそれはかなわぬ話です。…と思ったら、双子が、助け舟を出してくれるというのです。


魔法学校にも進路相談というか進路指導があるなんて、
前にも書きましたけど、妙なところでリアリティがありますよね。
ハリーの担当はもちろん寮監のマクゴナガル先生なのですが、
案の定というかやっぱりというか、アンブリッジも同席です。
ここでの、マクゴナガル先生、気持ちいいくらいアンブリッジを無視してくれます。
さすが!
おまけに「咳止めドロップはいかが?」ですからね(笑)。
やっぱり、こうでなくちゃ。


ここでハリーが言った希望は、なんと、闇祓い。
マクゴナガル先生は具体的にアドバイスしてくれます。
マクゴナガル先生があまりにもアンブリッジを無視するものだから、
当然のことですが黙ってはいません。
「魔法省大臣は、ハリーを闇祓いに雇うわけがありません!」ときた…。
そこはマクゴナガル先生も言ってくれます。
「ハリーが就職するときは、大臣は替わっているかもしれませんね」(ウワッ)
しかし、これは挙げ足取りだったようです。
「あなたは、ファッジ大臣が退いてダンブルドアが大臣なればいいと思っているのですね。
そうすればあなたが、ここの校長ですか。」
いやぁ、敵もあっぱれ。


さて、双子の作戦にのるのをハーマイオニーはやめさせようとしますが、
ハリーは耳を貸しません。
その作戦というのは、双子がこの間の花火のように騒ぎをおこす
→その隙にハリーはアンブリッジの暖炉からシリウスのいる家にフルーパウダーで往来するというもの。
アンブリッジの暖炉だけは、監視されていないのです。
この作戦はなんとか成功し、ハリーはシリウス、そしてルーピンと話をすることができました。
ちなみに、ジェームスとリリーは7年生になってから付き合いだしたようです。


ハリーは無事に行き来することができましたが、双子は騒ぎの犯人として見つかってしまいました。
が、彼等は颯爽と箒に乗ってホグワーツを去って行きます。
ダイアゴン横丁でジョークショップを開店するから、と宣伝まで残して。
この去り方は鮮やかです。
さわやか、というか後腐れないというか、読んでいる方も気分がよくなるくらい。
でも、ウィーズリー夫人はカンカンに怒るでしょうね(苦笑)。


この章は次の巻へのヒントがいっぱい詰まっているそうなのですが、
ホグワーツから去っても双子は大活躍するのでしょうか。
そしてハリーは本当に闇祓いになるべく勉学に励むことになるのでしょうか。

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フィレンツェが、ホグワーツで授業を受け持つことは、仲間から追われること
…なんか切ないですね。フィレンツェはもちろんそのことをわかっていて
ダンブルドアの申し出を受け、そして、自ら禁じられた森を出たのです。
「〜賢者の石」の時から、ちょっと変ったところのあるケンタウルスでしたが…。


教室を森にしてしまうとは…。
でも、それはそれで気持ち良いかも?!


そして、大事件がおきます。
とうとう DA の活動がばれたようです。
ドビーの警告(!)も間に合わず、ハリーは捕まってしまい、
校長室に連れて行かれます。どうやら、チョウのお友達のマリエッタが
その日ミーティングがあるということを密告したようです。
でも、ばらしたのはそれだけ。
そのため、アンブリッジはグループの実態を暴こうと、
ハリーを執拗に責めます。


どうやら、ホグズミードで結成集会が行われたのはばれているようです。
マズイですよ、これ、ほんと。
と思ったらダンブルドアが助け舟を出してくれました。
その時はまだ、無届無許可のグループ集会は禁じられていなかった、と。
その後の集まりに関してはダンマリを決め込むしかありません。


でも、捕まってしまったその日のミーティングについてもばれています。
ここで、再びダンブルドアが助け舟。
グループの名前が、Dumbledore's Army だったこともばれたのですが、
それを逆に利用して、ダンブルドア自身がこの集まりを召集したと
言い出したのです!


もう何と言ったらいいのやら…。
アンブリッジそして魔法省の狙いは、ダンブルドアを窮地に追い込むこと
だったのでしょうけれど、ダンブルドア自ら窮地にはまってしまったのです。
生徒達のために。
事態は急展開です。


ところが、ダンブルドアは忽然と消えてしまいます。
姿くらましも姿現しもできないはずの城内で…。


いよいよクライマックスに入ってきたようです。


クリスマス休暇も終わりに近づき、ホグワーツに戻りたくない、とハリーは初めて思います。
クリスマス休暇をホグワーツの外で過ごしたのも初めてですが。
その原因は、アンブリッジ…。
クィディッチをすることもできなくて、楽しみにすることなんてありません。
15歳と言うと、学校に行くのが楽しい、と思わなくなる年頃ですよね。


休暇も最後の日、ハリーはスネイプに呼び出されます。
スネイプがハリーを呼び出す!?
読者だって耳(目)を疑いたくなりますが、ハリーだってそうです。
何回も聞き返してしまいます。
まさか、宿題で最低の「T」をとってしまったのかと不安になります。
そして、スネイプがいるというキッチンに降りていくと、
そこにはシリウスとスネイプが二人…。
これ、想像するだけで緊迫感というか何とも言えないムードが感じられますよね。
ゾッとするやら、おかしいやら。
ダンブルドアの命令でハリーと二人きりで話す、と主張するスネイプに、
シリウスは自分は名付け親でハリーの親代わりだと食ってかかります。
仕方なくスネイプが折れて、シリウスの同席を許します。
そうですよねぇ、親だと言われたら、席を外せ、とは言えませんよねぇ。
スネイプの話は、というと、ホグワーツに戻ったら、
ハリーはスネイプから Occlumency の個人レッスンを受けなくてはならない、
しかも極秘で、というのです。
Occlumency というのは、うまく説明ができないのですが、
外的要因から身ではなく心を守るセルフマインドコントロール法といったところでしょうか。
もちろん魔法の話です。
スネイプが、「自ら個人レッスン教師の役目を申し出たのではない!」と
念を押すところが何とも…(苦笑)。
「魔法薬学より良い成果を出せることを期待する」ってのも嫌味ですねぇ〜。


この話を聞いたロン曰く(極秘と言ってもロンとハリーはツーカーですから)、
「スネイプから個人レッスンを受けるくらいなら悪夢にうなされる方がましだ」。
そうとも考えられます(笑)。


もちろんシリウスは心配します。シリウスは、どこか大人になりきれていない
部分を持ち合わせていますね。すぐ熱くなるというか…。


ナイトバスでホグワーツに戻り、早速、スネイプの個人レッスンが始まります。
授業なのだから、「Professor」または「Sir」を使うようにと、念押し。
これって、日本語にするとどちらも「先生」になってしまいますね。


実習に入る前に、スネイプとハリーのやりとりが続くのですが、その中で
ハリーは平気で「ヴォルデモート」と言います。スネイプは「Dark Lord」。
ハリーがあまり「ヴォルデモート」と繰り返すものだから、スネイプは
名前を言ってはいけない、と怒ります。なぜなんでしょう?
ハリーはダンブルドア先生は名前を使う、と主張しますが、スネイプは、
ダンブルドアは魔法使いとしての格が違うというようなことで切りかえしてきます。
この場で、スネイプに逆らってもいいことがあるわけないので、ハリーは
「he」を使ってごまかします。


スネイプは、一般によく使われている「You-know-who(例のあの人)」ではなく
「Dark Lord」と言っています。デス・イーターだったことが関係あるのでしょうか。


ハリーがヴォルデモートの行動を把握することができる、というのは考えようによっては
相手の動きがわかって便利ではないか、それでも、Occlumency で守る必要があるのか、
と読者が考えるのと同じようなことをハリーが代弁して質問します。
その答は、ハリーが心配したことと同じで、逆にこちらの動きを知るために
ヴォルデモートがハリーの心にアクセスするようになったら困る、というものでした。


実習はハリーにとってなかなか辛いものでした。
スネイプの魔法を防ぐことにことごとく失敗し、自分の心の内をさらけ出して
しまいます。もちろん、その中にはチョウのことも。
そういえば、ハリーは次回のホグズミード行き(しかもバレンタイン・デー)に
チョウを誘って OK をもらっていたのでした。



この Occlumency は魔法の訓練ということになっていますが、
ファンタジックというよりは、現実的な内容です。
つまり、魔法ということを除けば、現実世界でも応用できそうなテクニックだということ。
ハリーの年になれば、外の世界の煩わしいことからある程度、自分自身で身を守る術を
得ていかなくてはなりません。いつまでも誰かが守ってくれるわけではありません。
そんな妙に現実じみたところが、Harry Potter シリーズの魔法らしくない
魔法の世界です。


グリフィンドールのクィディッチ・チームはうまくいっているとは言い難い様子です。
新シーカーのジニ−ちゃん、頑張っているようですが、ハリーがシーカーとして
戻ってこられるようになったら、チェイサーに転向するつもりのようです。(いい子ね)


Rita のハリーへのインタビュー記事は3月の The Quibbler に載りました。
逆上したアンブリッジが The Quibbler を禁止したにもかかわらず、またたく間に校内に
広がります。魔法って便利ですねぇ。
すべてハーマイオニーの作戦のうち、というのが彼女のしたたかさを表してます。おみごと。
ハリーにとって嬉しかったのはチョウがまた話しかけてきてくれたこと。
これで、修復かな?


ハリーはまた夢を見ます。今度はハリーがヴォルデモート自身になって、指示を出しているというものです。
…そう、スネイプの個人レッスンはメキメキと効果を表しているとはいえない状況なのです。
が、そんなある日の個人レッスンで、ハリーはスネイプの幼少時代の記憶を垣間見ます。
スネイプがペンシーブを使っていた理由は、どうやら、個人レッスンの過程で自分の記憶を
ハリーに見られたくないがためのようです。
そして、レッスンの最中、ハリーは例の廊下の先の開かずの扉が開くのを見ます。
扉の先には、また扉がたくさんある部屋があります。


開かなかった扉がとうとう開きます。これはいったいどういう意味があるのか、今後、
徐々に明らかになっていくとは思いますが、夢に変化があったというのはどういうことなのでしょう。


そして、ハリーはスネイプに、ヴォルデモートのことをなぜ、デス・イーターが使う Dark Lord で
呼ぶのか尋ねます。
読者の疑問をストレートに質問してくれてありがとう!と思ったのもつかの間、その答を聞く前に、
事件発生。


玄関ホールで騒ぎ勃発。どうやら、トレロ−ニー先生がとうとうクビを宣告されて取り乱しているようです。
アンブリッジは早く出てけ、と迫りますが、そこにダンブルドアが現れて、トレローニー先生は
そのままホグワーツに住んでよろしい、そしてそれを許可する権限は自分にある、と言います。
そして、さらに、新任の先生を紹介します。
ダンブルドア先生がアンブリッジを出し抜くあたり、気分爽快とはキッパリ言えませんが、
それでも内心 ヤッたぁ!と叫びたくなりますね。


びっくりはこれからです。その新任の先生はフィレンツェ!
「〜賢者の石」の時にハリーを森から救ってくれたケンタウルスです。
そんなの予想できません!


次の章タイトルに「ケンタウルス」とあるので、章タイトルを予習すれば、
予想の範囲だったのかもしれません。が、ここまで読んできて思うことは、
章タイトルを予習しないで読んでいった方がずっと面白い。
UK版は章目次もありませんしね。


ハリーが悪夢でうなされた(というか、ヴォルデモートがとても
良い気分でいるというイメージ)翌朝、ハーマイオニーが購読している
日刊預言者新聞にとんでもないニュースが載りました。
アズカバンから10人のデス・イーターが脱獄したというのです。
しかもシリウス・ブラックが手引きしたに違いない、というおせっかいな
想像付き。
日刊預言者新聞を購読しているような生徒は少ないのですが、噂はじきに
広まります。
先生達は朝から、コソコソヒソヒソと不穏な雰囲気を隠せません。
職員室では事件について話せないのか(アンブリッジのせい)、廊下で、
先生が数人集まってヒソヒソ話をしているのが見られます。


もう一つ、ハリー達が目にとめた事件がありました。
聖マンゴ病院の入院患者の一人が、
悪魔の罠(なんとクリスマスプレゼントに贈られてきた!)にはまって、亡くなりました。
事故のように報道されていましたが、ハーマイオニーは、
「これは殺人よ」と言い切ります。


どちらにしても、不可解な謎が残る事件です。


アンブリッジからチェックが厳しいトレローニー先生とハグリッドの授業は
すべて監視付。ハグリッドは、少しでも危険性のある魔法生物の扱いは
あきらめなくてはなりません。


ハリーは相変わらず、開かずの扉につながる長い廊下の夢を見つづけます。


そんな中、ホグズミード行きの日が訪れます。
ロンはクィディッチの練習で行くことができません。
ハーマイオニーは、お昼に「三本の箒」に来てね、と半ば無理やり
ハリーに約束させます。
せっかくチョウと初デートなのに…。
チョウとハリーが二人で歩いているとスリザリンの女の子達が、
「(セドリック)ディゴリーの方がかっこよかった」などと冷やかしていきます。
(そりゃ、そーだろうなぁ…苦笑)
二人がお茶に入ったお店は、あつあつカップルでいっぱい。
みんな手を握っているのに、ハリーはそれができません(笑)。
そのうちキスを始めるカップルも…。
…だからと言って、テーブルの上のチョウの手をスニッチに
見立てなくても良さそうなものですが(笑)。
ハリーが、ハーマイオニーとお昼に「三本の箒」で約束があるから
一緒に来ないか、と言うと、明らかにチョウの機嫌が悪くなります。
そして、結局、店中の注目を浴びる中、チョウはハリーを置いて店を
出て行ってしまい、ハリーは仕方なく一人で「三本の帚」へ。
チョウもハリーの前でセドリックの話をしたりして、
どっちもどっちという感じがしなくもないですが、
ハリーのやり方はそれ以上に、そりゃマズイでしょ、というところ。


さて、「三本の帚」でハリーがまず会ったのはハグリッド。
元気がありません。二人とも孤児で似たような境遇だね、としんみり。


そしてハーマイオニーが連れて現れたのは…!


この章のタイトルから、ひょっとして Rita (リータという日本語表記はどうしても
違和感があるので折衷策で英語表記を使います) の再登場かと思ったらその通りでした。
ハリーの見た、体験した真実(ヴォルデモートの復活)について、Rita に記事にさせて、
ルーナのお父さんの編集する雑誌に載せようというのがハーマイオニーの魂胆。
でも、これって得策なのでしょうか。いまいち疑問。
ハーマイオニーが Rita を脅す手腕はなかなかの見物です。
彼女を敵にまわしたら大変大変。

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